新派全盛期支えた名女形から作家への手紙発見








 新派劇の名女形で人間国宝だった花柳(はなやぎ)章太郎が、最晩年に受け取った作家の川口松太郎からの書簡2通が、東京都文京区が所蔵する章太郎の遺品から見つかった。



 川口は新派の脚本多数を手がけ、花柳と共に昭和30年代までの新派全盛期を約40年間、中心になって支えた。書簡は「新派の正史はいまだなく、実証研究を行う上で貴重な資料」(早大の児玉竜一教授)だ。



 1963年秋の書簡で川口は、名作「振袖紅梅」の章太郎の演技を「カンペキ」と褒める一方、「からく(つらく)たのしくです。からく、苦しく、たいくつではいけませんよ」と説いている。64年4月には「夜もすがら検校」について、「正面をむきすぎると、何だか悪僧じみて見える。少し半身になっている方が人柄が出る」と、体調のすぐれなかった章太郎に、率直に指摘している。












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